整理収納コンサルティングオフィスcour-ie(クーリエ)の阿波根です。
今日から少しずつ、実家の片づけについて記していきたいと思います。
実家の片づけに関しては悩んでいる方が多く、「親の家をどうにかしたいんですが」といった相談を受けることも多いです。
特に実の親の場合、ついきつく言ってしまい喧嘩になってしまうことも…
かく言う私も、以前は「こんなもの、捨てなよ~!」とよく言っていました。
でもこれはNGでしたね(^^;)
私からしたら「こんなもの」でも、持ち主である親からすると「こんなもの」ではないのです。
それに気づいてからは、そのような言い方はしないようになりました。
が、ある時、実家を片づけなければならない事情が発生したのです。
2013年1月に父が脳梗塞で倒れ、 それをきっかけに寝たきりの生活になってしまいました。
病院を退院してもすぐに介護施設に入れるわけでもなく、結果的に1年間は自宅介護に。
家に介護ベッドを入れ、ヘルパーさんたちが動きやすくするにはそれなりのスペースを作る必要があります。
ということで、急遽、実家の片づけをしなくてはいけない状況になったのです。
それまで両親ともに「モノを捨てない」タイプで、実家はモノがたくさんです。 実家の片づけ、これはやりがいあるぞ~!と思っていたら、私よりも先に、母が一人で暴走し始め、リビングにあったダイニングテーブル&チェア、食器棚、本棚など、どんどん捨て始めていました!
私が「大丈夫?!もっとゆっくりやろうよ。」と言うほどでしたが、どうやら父が退院したら、リビングに介護ベッドを置こうと思っているらしく、そのスペース作りのためでした。
その甲斐あって無事リビングに介護ベッドが入りましたが、取りつかれたようにモノを捨てていた母の行動は、これから始まる老々介護への不安からだったようです。その不安をかき消すように、せわしなく動いていたように思えます。
実際に介護が始まると、それまでの「捨てハイ」は消え去り、介護のストレスや心労がたまっていく日々で、家の片づけは完全に停滞していました。
自宅介護から1年以上経ち、ようやく父が入所できる施設が決まった頃には、母の体重は37キロにまで減っていて、体力的にも精神的にも限界だったようです。
父が介護施設に入ってからは食欲も少しずつ戻り、数か月後には体重が5キロほど戻っていて、一見元気になっていました。
が、家の中の整理に関しては、家具を捨てまくっていた頃とは明らかに変化がありました。
捨てることに消極的になっていました。
父の使い終わったテレホンカードが大量にあったのですが、それすら「旅の思い出もあるかもしれないから」と、風景写真のようなテレカは残しておく、と。
よくわからないレシートも、「これくらいとっておいても場所とらないでしょ」と捨てようとしません。
もしかしたら施設に入った父のものを捨てることに罪悪感を感じているのかもしれません。なのでやる気になるまで無理に片付けるのはやめることにしました。
ただそんな中、相談してきたことがありました。
それは「人付き合いの整理」でした。
わかりやすく言うと、年賀状の辞退です。
父は字をうまく書くことができなくなっていたし、その父に代わって母が代筆となると相当な労力です。
ということで、年賀状辞退のハガキを作ることになりました。
長くなるので、それについてはまた後日書きたいと思います。
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